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あっちこっちシアターインフォ(八戸情報誌 amuse 2013年5月号)

文:加藤健太郎

パフォーマンス ガールズユニット始動!

誌面表示  今春、八戸の演劇界にまたひとつ、新しい風が吹き込んだ。「自分たちが楽しいことをやって、みんなにも楽しんでもらおう」をコンセプトに、演劇活動を中心に、いろいろなパフォーマンスに挑戦していくユニット。その名も『まぐねっと・COM』(まぐねっと どっとこむ)
 メンバーは、全員が昨年のはちのへ演劇祭の参加者で、十年くらい前に高校生だった女の子五人と謎の最高顧問のおっさん一人の、今のところ計六人の集団である。
 記念すべき、公の場での活動一回目は、介護施設からの公演依頼であった。場所は、八戸駅近くの、一番町にある、ケア・ステーション淨信館。デイサービスの他、ショートステイやヘルパーなどを行っている介護施設で、アットホームな雰囲気がとても有名なところである。三月の末に、淨信館の八周年記念感謝会のイベントがあり、その余興の一部ということであった。ここで、まぐねっとは、「ワイドショー・パニック」という短編を上演することにした。
 「ワイドショー・パニック」は、生放送中のテレビ局を舞台にした一幕もので、隣通しの二つの出演者控室での出来事が同時進行で進み、ハプニングに次ぐハプニングがやがてとんでもない結末になっていくというストーリーである。二つの部屋での、二組の会話は、まったく別の内容の会話であるにもかかわらず、セリフどおしがからみあい、言わば、背中を向けた掛け合いとして、物語は進んでいく。これがまた、演じてみると、難しいのなんのって!まったくどこの脚本家が書きやがった!(俺)
 ともあれ、本番の公演では、最初から最後まで笑いが絶えない舞台となり、淨信館の利用者様も、大変満足していただけたとのこと。大成功の初舞台となった。
 さあ、この瞬間に、まぐねっとの六人の頭上には、見えない旗が翻った。この旗をはためかせ続けるには、立ち止まってはいけない。
 今後の活動予定は、「八戸ホコテン」でのパフォーマンスや、はっちやベンスタでの芝居や朗読劇を考えているとのこと。
 ある意味、怖いもの知らずの、このユニット!さあ彼女らのこれからに目が離せませんよ!


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