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あっちこっちシアターインフォ(八戸情報誌 amuse 2017年03月号)

文:安達良春(八戸ダンスプロジェクト実行委員)

目をこらして手を伸ばせば きっとそこにある

誌面表示  ダンス。クラシック・ジャズ・モダン・ ヒップホップ・コンテンポラリー等、ジャンルも多く印象もそれぞれでかなり違いますが、文化・舞台芸術・パフォーマンス・教育・エクササイズ・娯楽等々、様々な切り口でダンスに触れる機会が増えてきている様に感じます。興味を持つ人が増え、ダンスが身近な表現方法として定着してきているのでしょう。
 そんな中、八戸ダンスプロジェクト「DANCE DANCE DANCE」が開催されます。今年で13回目となりますが「自ら進んで挑戦する意志と行動に新たな発見がある」を初回からのテーマに、八戸市内外の小学生・中学生・高校生・一般のダンサーと、スタッフワークを経験・実践したい若者を募集し、指導者の協力のもと公演を実施しています。照明・音響・舞台監督・アナウンス・告知物のデザイン等、スタッフワークも毎回参加者が行い、それぞれ第一線で活躍する指導者が付き、技術や知識を吸収しつつ、実際の作業体験・本番を通して1つの公演をつくる事が出来る貴重な場。ダンスというひとつの作品を作る事、それを見てもらう場をつくる事、その場をつくる為にするべき事…。この膨大で大変な作業を参加者皆で共有する。この作業は、何故かとても楽しく充実したものでもあるのです。そんなプロジェクトが八戸で行われています。13回と言えば13年。長く続いている気もしますが、まだまだ存在を知らない方も多いと思います。参加者の熱意が真っ直ぐに伸びていく場として、その熱意が足を運んでくださる方へ気持ち良く伝わる場として、これからも続いていく事を願っています。
 1つのダンス公演としても、様々な作品が並び、興味深いものとなっています。これまでの公演ではタップダンスやフラメンコでの参加もあり、ダンサーの年齢層も小学生から40代の社会人まで、幅広く参加して頂いてきました。今回はダンサーとして小学生・中学生・高校生が、スタッフとして高校生が参加予定で、どんな作品が並ぶのか私自身も今から楽しみにしています。また、ストリートダンススタジオ「ONE MOVE」代表のMITSUとRINKAもゲストダンサーとして参加します。数々の受賞歴を持つ二人が、親子ユニット「D&F」で踊るのも見所のひとつです。
 昨年末からの準備を経て、いよいよ本番を迎えるダンサー×スタッフ×観客の三位一体のイベント、八戸ダンスプロジェクト「DANCE DANCE DANCE」に是非足をお運びください。
◎第13回八戸ダンスプロジェクト
 「DANCE DANCE DANCE」
 3月19日(日)13:30・16:30開演
 会場/スペースベン
 詳細はhttp://www.spaceben.com/


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