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アミューズ(地元雑誌)10月号掲載原稿

文:田中勉(八戸・スペースベン主宰)

 ついこの間、仙台の公衆トイレから、バラバラに切断された女性の死体?というか、肉片が見つかった。一部白骨化され、とにかく頭が見当たらない。
 バキュームですべて吸い取ってみても、胴体以外発見されないのである。
 一時、バラバラ殺人が流行った?時代があった。流行ったと言ってはなんとも申し訳ないのであるが、人を殺しては切り刻み、ごみ袋に捨てる。そういう殺人が続いた時代があった。それから何年も、そうい殺害の仕方というか、「バラバラ」という言葉からさえも遠ざかっいたような気がしていた。
 そして、何年も過ぎた…。
 それなのに、今、仙台での「バラバラ」なのである。
 「パラパラ」が流行しているということは聞いていたが、「バラバラ」の再流行など考えてもみたくない。
 あっ、しょうもなかった?…。
 最近の、「少年犯罪」という枠の捉え方にも疑問を感じるが、この「バラバラ」には、正直言って私の年代には、恐怖を感じる。
 いや、私の年代と言っては、語弊があるとすれば、少なくとも私は、震えるほどの恐怖を覚える。
 正直言って、あのニュースを聞いてから、眠りが浅い。
 いえいえ、警察の方にもここで弁明しておきますが、私、その時期、仙台はおろか、八戸から一歩も出ておらず、ましてや犯行の動機もございません。
 しかし、何故か、夢の中でウナサレルんです。
 ここ2、3日、自首しようかとさえも思ってしまいます。
 夢の中で、肉片を汲み取り槽の中に流し込み、罪の意識を感じながら?も、何食わぬ顔をして、いつもの家に帰っていく自分が幾度となく映し出され、その度に、目を覚ます自分がいます。
 精神科医の先生。これは、ある種病気なんでしょうか?
 なんか最近、侵してもいない殺人刑に脅えたりしています。
      ●
 今年、高校演劇の審査員を辞退しました。
 今だからこそここで言えますが、昨年、私が投票した高校3校が、いずれも県大会に行かなかった、という経緯があります。
 それが、おかしいと言っている訳ではありません。
 しかし、私のセンスがどこにも当てはまらなかったというのは、事実でありましょう。おまえのセンスなんか、当てはまらないのが当然だという、各学校の先生方がいるのも事実でしょう。
 しかし、演劇が演劇として成立する要素を忘れ、「教育」という枠の中でその行為が行われ、「舞台にあげれば何でも演劇だ」と思っている方がいるとすれば、そこには何の進歩も得られないのも事実でありましょう。
 これが発行される頃には、今年度の県大会へ出場する高校が決まっている頃でしょう。今年の三八地区からの代表は、4校なのでしょうか。ともかく、他の地域へ代表として行くわけですから、恥ずかしくない、相応しい高校が選ばれることを期待しています。
      ●
 現在、八戸公園に、縄文なべの設置を進めているようです。
 直径3mのなべだとか。
 「縄文親子像」の近くに設置されるようです。
 10月29日(日)には、二千食のせんべい汁も無料で配布される予定だそうです。
 菊まつりも開催されている時期だと思いますが、お近くの皆様のみならず、多くの方がいらっしゃって賑わえばいいですね。


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